つづいてはフェノール手術のご紹介となります。
テーピング法、コットンパッキング法、ガター法を行っても1年、改善が見られない、または繰り返すと言う方はフェノール法をご案内する場合がございます。
【フェノール法】
爪の一部にフェノールと言う薬品を塗布し、食い込んでいる爪を切り取る手術です。
患部を氷でクーリングしながら局所麻酔を打ち、15分〜20分ほど待ちます。ですので患者様自身は手術中お痛みを感じませんのでご安心くださいませ。
手術後です。
爪の側面がまっすぐになっているのがお分かりかと思います。
2週間後
傷が塞がりました。
以後、爪が皮膚に食い込むことはほぼありません。
あまりに痛みで苦しい方はフェノール法を選ばれるとよいかと思います。
こちらの手術ですが、新座院以外の3院で承っております。
新座院でご相談された場合は、都内の分院のどちらかにご案内いたしております。あらかじめご了承くださいませ。
陥入爪の治療の続きです。
【ガター法】
爪が皮膚とぶつからないようにするために爪にチューブをかぶせる治療です。
チューブを爪の端にかぶせた後に医療接着剤で固定するのが普通です。しかしながら、すぐにチューブが取れてしまうという従来からの問題点がありました。その度に患者様はご来院され、結果的に面倒になって治療を放置してしまう、という悪循環がありました。
そこで、当院ではチューブを縫合糸で固定するという工夫を行っています。
画像をご覧下さい。
爪の端に黒い糸が縫い付けられているのが見えますでしょうか。
ちょっとした工夫で患者様のご負担を軽減することが可能になりました。
このようにする事で長期間チューブが外れにくくなり完治率が向上します。自然にとれるのを待ち、外れたあとも痛みがあれば再度ガター法・もしくはテーピング法を行い、徐々に爪を伸ばしていただくという経過になります。
これといった副作用もない良い治療であると考えております。
陥入爪の治療としては選択肢は様々です。
陥入爪(感染がある場合)
保険治療としては・・・
痛み止めの内服、抗生物質の内服、痛み止め、抗炎症剤の内服抗菌作用のある薬の外用で処置し、炎症が落ち着いてから次のステップに進む場合がございます。
痛みが酷い場合は、テーピング法で固定しますが、皮膚に感染が起きている場合はテープが逆に刺激となる場合がございますので様子をみることもあります。
【ガーゼ&パッキング法】
爪が皮膚に食い込んでいる部分にガーゼを詰めます。さらに固定のため医療用接着剤を使用し、クッションのような役目を作ることで、爪と皮膚がぶつからなくなり、痛みが軽減します。
その間に爪が適当な長さまで伸びるのを待ちます。(注:切らないでください!)
矯正が必要のない場合に最適な治療と思われます。
こんにちは!はなふさ皮膚科です。
突然ですが。
巻き爪と陥入爪(かんにゅうそう)の違い、分かりますか?
お恥ずかしながら、わたくしオオシマはすぐには答えることができませんでした。
「え?同じじゃないの???」
医療従事者だからこそ分からなくなることってあると思います。まさに今回のお題がそうでした。
【巻き爪】
文字通り爪が過度に湾曲した状態のこと。痛みが伴う場合もそうでない場合が有ります。
【陥入爪】
爪甲側縁先端がその周囲組織を損傷する状態のこと。
ご自身の爪にぶつかって周囲の組織が傷ついてしまった状態と言えます。
部活でサッカーや剣道をされている男子中高生や、おしゃれなヒール靴を愛用されている方、サイズの合わない靴をはいている方に見られます。
巻き爪があると、陥入爪になりやすくなりますが、必ずしもイコールではありません。
巻き爪がない陥入爪もときどき見受けられます。(お子さんの場合は特にそうです)
陥入爪だけであれば、抗生物質の内服と、外用による処置のみで1~2週間ほどで軽快します。
陥入爪と巻き爪が合併している、つまり巻き爪によって陥入爪が発症している場合は、やや治療が困難になる場合があります。
手術やワイヤー法が必要となるケースもあります。
予防としましては、外部刺激を避ける、ヒールを毎日使用しない、安価すぎる靴をはかない・・・等あげることができますが、日常生活を営む上で、避けては通れないこともあるかと思います。
お子さんの部活なんて、制限したら可哀想ですもんね^^;
ちゃんとゆっくり上手くつきあっていく方法をお知らせいたします。
その話はまた次回!
こんにちは(*^_^*)
久我山はなふさ皮膚科です♪♪
最近当院で多いお悩みで、巻き爪 陥入爪がございます。
巻き爪とは爪の端が内側に巻き込んだ状態のものです。
原因としてあげられる理由は
・窮屈な靴を日常的に履いている
・運動不足
・足を踏まれる、ぶつけるなどの強い衝撃
・深爪 などです。
巻き爪は爪が巻いて肉に食い込み、炎症を起こすこともあります。
症状が悪化すると痛みを伴い、靴が履けない、爪が切れなくなる等のお悩みがあったり
さらに重症化すると激しい痛みのため、正しい姿勢で歩くことが困難になることもあります。
何科に行けばいいのかわからない…という方が多いようですが爪は皮膚ですので
巻き爪、陥入爪は皮膚科の受診で大丈夫です(^o^)
爪のお悩みで巻き爪の他にも、爪の色がおかしかったり、激しく乾燥していたり様々な理由で受診される方がいらっしゃいます。
巻き爪を治すための市販品が販売されていますが、症状や状態によって適切な治療方法が異なります。
その為、お悩みの方はご相談にお越しいただくことをお勧めします(*^_^*)
患者様のお悩みに少しでもお力になれればと思う所存です。
お気軽にご来院くださいませ。
久我山はなふさ皮膚科
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