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虫歯と皮膚疾患との関係

 虫歯と皮膚疾患が関係があるというと、「まさか」という風に思われるかもしれません。
 しかし虫歯は慢性感染巣と考えられ、そのほか扁桃炎や副鼻腔炎などとともに、いくつかの皮膚疾患、発症している可能性が指摘されています。
 具体的には
・掌蹠膿疱症
・膿疱性乾癬
・慢性膿皮症
などです。(細菌感染がないのに皮膚が膿みやすい病気といえるかもしれません。)
 慢性膿皮症はニキビのような炎症が、臀部、腋窩などに長期間続く病気で、潜在的には頻度が高いと考えています。
 なぜ、慢性感染巣があると、これらの皮膚疾患になるかといいますと、慢性感染巣には、リンパ球がたくさん集まり活性化され、TNF-αやIL-6,INF-γといったサイトカイン(伝達物質)が産生されるからだと言われています。それらのサイトカインの増産にともなって、いくつかの免疫学的な反応を経て、角質下に好中球の浸潤が起こります。(つまり皮膚が膿んでしまいます。)
 話はずれますが、これらのサイトカインが増えすぎると、動脈硬化になりやすくなるといわれていますので、注意が必要です。
 例えば「ニキビのようのものが体にできやすいな」と感じており、虫歯を長く放置している方がおられれば、虫歯治療を検討してみてください。(禁煙するのも一つの方法です。理由はいずれブログで解説いたします。)

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