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傷を消毒した方が良いかどうか?

 怪我や火傷をしたときなどに傷口を消毒した方がいいと考えておられる方が多いようですが、実は皮膚科ではほとんど傷口を消毒することがなくなっています。
 その理由は
・そもそも傷口にはある一定量の細菌がいるのが普通で、感染を起こしていなければあえて消毒する必要がないため
・傷口に消毒液をかけてもそれほど殺菌効果がないため
・消毒液によって皮膚がかぶれてしまうことが多いため
・消毒液により傷を治そうとする細胞まで痛めてしまい、傷の治りを遅くしてしまうため
・消毒液により正常細胞を痛めてしまい、それらの痛んだ細胞をエサに細菌が増えることがあるため
などがあります。

 傷口は石けんできれいに洗えば十分で、消毒することはあまり意味がなく、むしろ逆効果になることが多いことが分かっていますので、ご注意いただければ幸いです。

(ただ、例外的に感染が長引いている場合や、何らかの理由で傷を洗浄できない場合などは消毒を行うことがあります。)

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