HOME > ブログ > かゆみ > 皮膚そう痒症について
pagetop

皮膚そう痒症について

 皮膚そう痒症とは、皮膚のかゆみのみで、発疹が見れれない症候群のことです。
 二次的に掻いた跡や色素沈着がみられることがあります。
 比較的外来で良く見かける症候群で、原因としては
・乾燥肌(老人性乾皮症など)
・入浴時の擦り過ぎ
 が圧倒的に多いです。
 その場合は、生活習慣を少し変えていただき、ステロイドや保湿剤を塗布することで通常は軽快します。
 それでかゆみが軽快しない場合は、内臓疾患が隠れいていないか検査する必要があります。治療抵抗性皮膚そう痒症の患者様のうち、3割に内科的疾患が見つかるとされています。
 皮膚そう痒症をきたす内科疾患とは
腎疾患(慢性腎不全など)
肝胆道系疾患(肝不全など)
内分泌代謝疾患(甲状腺異常、糖尿病など)
血液疾患
悪性腫瘍(悪性リンパ腫、内臓悪性腫瘍)
などがあげられます。
 もし治療抵抗性皮膚そう痒症の患者様がいらしたら、一度スクリーニング検査を受けることをお勧めしたいと思います。
 ただ、それは治療抵抗性(治療しても良くならない)皮膚そう痒症の患者様の話であり、皮膚そう痒症のほとんどの場合は、乾燥肌に伴うものなので、はじめからあまり心配する必要はないと考えています。

理事長ブログ | かゆみ | comments(0) | trackbaks(0)
病気から選ぶ
  • おおしま皮膚科
  • 小島内科クリニック

※掲載内容・料金は更新時点での情報の場合がございます。最新の内容、料金は各院へお問合せください。