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プロトピック軟膏軟膏③

前回、https://mitakahifu.com/プロトピック軟膏の勉強会に行ってきました!/のブログでプロトピック軟膏の特徴について書かせていただきました。

その他、プロトピック軟膏は、皮膚のバリア機能の回復を助ける事、黄色ブドウ球菌による刺激による免疫の過剰反応を抑えてくれる可能性がある事、神経がのびて皮膚の表面が過敏になる減少を抑えてくれる事、肥満細胞からのヒスタミン(かゆみの主な原因物質)の放出を押さえる事等、ステロイドと比べてもいろいろないい点があります。

またアトピー性皮膚炎の為にできてしまったお首の色素沈着で悩んでいる方が多いのではないかと思いますが、プロトピック軟膏を長期間使用する事で改善が見込まれるようです.

是非、お困りの方は試していただきたいと思います.

今回でプロトピック軟膏のシリーズは終了したいと思います.

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プロトピック軟膏②

プロトピック軟膏についての続きです.

プロトピック軟膏は前回のブログでお書きした通り、アトピー性皮膚炎に対する非常に優れた薬剤なのですが、問題点としては使用を始めた当初のぴりぴりとした刺激感、灼熱感があげられます.

これらの刺激感、灼熱感は一時的なもので数日〜一週間ほどで治まるのが普通です.

どうしてプロトピック軟膏は当初、そのような反応が起こるのか?についてですが、プロトピック軟膏をつけると神経末端よりサブスタンスPというかゆみ物質が放出されるのが主な原因のようです.
プロトピック軟膏をつけていると、それらのサブスタンスPが使い果たされ、枯渇し、その後かゆみが治まってくるようなのです。

つまり、最初の刺激感、灼熱感は、薬が効いている証拠、といっても良いみたいですね。その後、良くなるための我慢の時期とも言えます.

それらの不快な症状を抑えるためにはプロトピック軟膏をつける1時間ほど前にアスピリン(薬局で売っている)を内服すると良いようです.抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤も効果があるようです.

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プロトピック軟膏の勉強会に行ってきました!

本日はプロトピック軟膏の勉強会に行ってきました!

 

プロトピック軟膏(タクロリムス軟膏)はステロイドを含まないアトピー性皮膚炎の治療薬です。

 

タクロリムスという免疫抑制剤を含む軟膏です.

 

これはアトピー性皮膚炎に対してこれまで漫然とステロイド外用薬を使われる事が多く、その副作用が問題になっていました。

ステロイド外用薬は長期で使うと

・  皮膚萎縮(皮膚が薄くなる事)

・  経皮水分蒸散量の増加(皮膚から水分が逃げ、乾燥しやすくなる事)

・  酒さ用皮膚炎(主に顔に赤み、血管拡張、ニキビのようなぶつぶつが沢山できる副作用)

と行った副作用が現れ、時にアトピー性皮膚炎を再発させやすくする原因になっていました。

 

それらの副作用が無いのがプロトピックです。

そのため比較的長期間使う事が可能であり、ある程度アトピー性皮膚炎が落ち着いた状況で維持するには便利な薬剤です.

 

アトピー性皮膚炎が良くなった後も週2回ほど使う事で、良い時期を長く維持できることが分かっています.

 

特にヨーロッパの方ではそのような使い方が既に一般的なようです。

 

次回はプロトピック軟膏の刺激感などについて述べたいと思います.

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湿疹にご注意ください。

ここ数日、湿疹の患者様が増えておられます.
急に暑くなったせいと思われますが、お顔、首、肘などに湿疹ができてしまうことが多いようです.
汗による影響、蒸れ、摩擦などが主な原因と思われます.蒸れてて、ややふやけてしまった肌はデリケートになっていることが多いですので、そこに衣類の刺激、頭髪による刺激などが加わって湿疹に至ってしまう、ということも多いようです.

私の首やネクタイのあたる前胸部などに少し湿疹ができてしまいました。

やはり夏らしい服装を意識して、熱の籠らす、吸水性がよく、柔らかい素材の衣類を着用することが肝心と思われます.我々勤め人にとってはそれが少し難しいのですが、私もカジュアルになりすぎない程度に、なるべくそのような服装を意識したいと思います.

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乾燥によるかゆみ、湿疹の方が急増しています.

すっかり秋も深まってきましたが、また乾燥による痒み、湿疹を主訴とした患者様が増えておられます。
具体的には
・目の周囲のカサカサ、ヒリヒリ、痒み
・口の周りのカサカサ、ヒリヒリ、痒み
・腰回りの痒み、赤み
・すねの辺りのカサカサ、赤み、痒み
・手のカサカサ、ひび割れ、痒み、痛み
などです。
乾燥肌に、化粧品の刺激(目の周り、口回り)、ベルトやズボンによる摩擦(腰回り)、靴下やズボンによる摩擦(すね)、洗剤や石けんによる刺激(手)が加わり皮膚のバリア機能が崩壊し、湿疹に至ってしまっているようです.
大気の乾燥は仕方ないのですが、なるべく上記の刺激を避けて、適度に皮膚を保湿する習慣を付けたいものと考えております.

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