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アレルギーによる肌荒れの患者様が増えています.

少し涼しくなってきて過ごしやすくなってきて、一般的に夏と比べると肌への負担は減ってきているのですが、ここ1週間くらいで「顔がヒリヒリする」、「顔や首が痒い」、「肌荒れが治らない」といった症状の患者様が増えておられます.

どうして今の季節に肌のトラブルが増えるかと言いますと、花粉やハウスダストなどのアレルギー物質が増えるからです.

今の季節は秋の花粉(ブタクサ、よもぎなど)が多く飛散していますので、それらに対するアレルギーのある方は肌荒れを発症し得ます(花粉症皮膚炎)。また夏の間に大量繁殖したダニが死んで、それらの死骸や排泄物がアレルギーの原因となっていることもあります.

採血で簡単に原因を調べることが出来ますので、お困りの方は気軽にご相談ください。

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かぶれの原因について②

かぶれの原因に付いて、部位から推測できるものをさらに羅列していきたいと思います.

腕:腕時計の金属、革製品、ブレスレット、洗剤
手:洗剤、手袋、食材、指輪、金属など
足:靴下のゴム、抗真菌薬(水虫の薬)
体:洗剤、下着の金属、衣類洗剤、ゴム、香水、ボディークリーム、制汗剤、ボディーソープ
おへそ周囲:ベルトのバックル、ジーンズなどの留め具
腋窩:制汗剤、香水など

全身の湿疹の患者様では、ボディーソープや衣類洗剤のかぶれが盲点となることが多いように感じます.
なるべくかぶれの原因を見落とさないように診察を行いたいと思っております.

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ステロイド外用薬のステロイドとは?

ステロイド外用薬というと何となく怖い印象をお持ちの方がおられるようですが、そもそも皮膚科で使うステロイド外用薬で使われるステロイドというのは、何なのかを知っておくと便利なように感じますので報告させていただきたいと思います。
おそらくステロイドと聞くと
・オリンピックで禁止されている薬剤
・使うと筋肉がムキムキになるけど、あとで体がぼろぼろになってしまう。
・使うと性格が狂暴になってしまう
という「ステロイド」を連想される方も多いのではないでしょうか?
そちらのほうのステロイドは、テストステロン、すなわち男性ホルモンに近いホルモン類似物質で、皮膚科で使うステロイドとは何の関係がありません。

皮膚科で使うステロイドというのは副腎という腎臓の少し上にあるソラマメの形をした臓器から作られる糖質コルチコイドというホルモンと似た作用をする物質です。糖質コルチコイドは血糖値を上げたり、日内リズムを整えたり、炎症を抑えたりといった作用があり、体にとっては不可欠なホルモンです。

皮膚科では糖質コルチコイドの作用のうち特に炎症を抑える作用に注目し、湿疹などの皮膚炎を抑えるときに使います。体内に入ると分解されるように設計されているものもあり、適切に使用する限り全身的な副作用はあまり問題になりません。

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病院に行っても湿疹やアトピー性皮膚炎が治らない場合

病院に行っても湿疹やアトピー性皮膚炎が良くならない場合は、「薬があっていないかな」と考える方が多いのですが、以下の3つの問題点に注意すると意外に問題なく湿疹やアトピー性皮膚炎が治ってしまうことが多いです。

一つは、外用薬を付ける量が少なすぎるという問題です。人差し指の第一関節分の量を出して、手のひら2つ分の面積に薬をつけることが大切です(ティッシュが一枚張り付くような感じになります)。使う量が少なすぎる場合が多々あります。

もう一つは薬をつける期間が短すぎるという問題です。湿疹に薬をつけた場合、痒みがなくなれば薬をつけるのを辞めてしまう方が多いのですが、その場合、すぐに湿疹が再燃してしまいますので注意が必要です。痒みが治まり、触った感じがツルツル、すべすべになるまで外用薬の使用を続ける必要があります。

最後に、外用薬を皮膚に擦り込んでしまうという問題です。擦り込んだ方が良く効くような印象があるのでついそうしたくなるのですが、かえって摩擦により皮膚が痛んでしまい逆効果になりますので、優しく皮膚にのせるような感じで外用薬を付けていただきたいと思います。

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時々、手相が診断の役に立つことがあります。

時々、患者様の手相を拝見させていただき、診断の役に立てていることがあります。
そう聞くと、「なんだか怪しい医者だな」と思われるかもしれませんが、実際に役に立つ場合があります。
手のひらの、親指の付け根のあたりに、縦のシワが深く見える患者様がおられます。

その現象を、palmar hyperlinearityと呼びますが、フィラグリン異常を示す重要所見と言われています。
フィラグリンというのは天然保湿成分の一種で、そのフィラグリンに異常があると乾燥肌になりやすく、バリア機能が低下し、その結果、アトピー性皮膚炎や尋常性魚鱗癬になりやすくなると言われています。フィラグリンは特にアトピー性皮膚炎の病態理解において、皮膚のバリア機能異常が最重要であるという考え方に一石を投じた成分ですので、とても重要なものと考えています。
手相を拝見させていただき、palmar hyperlinearityのある患者様は乾燥肌になりやすいと判断し、保湿をしっかりしていただけますようご指導させていただいております。

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