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マスクによるニキビ(マスクネ)

2019年の新型コロナウイルス(CPOVID-19)の流行以来、マスクをつけることで顔のかゆみ、赤み、ニキビ、脂漏性皮膚炎、酒さなどが増えることが世界中で報告されていますが、特にニキビが深刻で、マスク(MASK)とニキビ(Acne)を組み合わせてマスクネ(Maskne)という造語も作られているくらいです。

 

①摩擦
②皮膚表面の湿度の変化
③皮膚表面の温度の変化
④皮膚表面の細菌叢の変化

が組み合わさってニキビの発症、増悪が見られています。

 

①摩擦
摩擦により皮膚の炎症が起こると毛穴が閉塞しやすくなり、結果的にニキビができやすくなります。

②皮膚表面の湿度が変化し、ニキビ菌が繁殖しやすい環境となった結果、ニキビが増えます。また湿度の変化により皮膚のバリア機能の低下が起こります。

③皮膚表面の温度変化に伴い、皮脂、汗の分泌の増加、ニキビ菌の増殖、が見られます。

④ ②、③と関係し、皮膚表面の細菌叢のバランスが変化し、ニキビができやすくなります。

これまでニキビになったことがなかった方でも発症が見られる場合も多く、また従来通りの保険治療で改善しない場合が多いのも特徴です。なぜならニキビが発症したからといって、マスクを中止する訳にはいかず、ニキビの原因となっている刺激を排除できないからです。
これがマスクネの難しいところです。
治療が長引く結果、ニキビ跡になる場合もございます。

 

□ニキビの保険治療
●外用薬
・抗菌薬
クリンダマイシン(ダラシン)、ナジフロキサシン(アクアチム)
・そのほかのニキビ薬
アダパレン(ディフェリン)、過酸化ベンゾイル(べピオ)、アダパレン・過酸化ベンゾイル合剤(エピデュオ)

●内服薬
・抗菌薬
ミノサイクリン(ミノマイシン)、ドキシサイクリン塩酸塩水和物(ビブラマイシン)、ロキシスロマイシン(ルリッド)

・そのほかのニキビ治療補助役
漢方薬、ビタミン剤など

保険治療を1ヶ月から1ヶ月半行なっても改善のない場合は、自費治療に進んでいくことをお勧めしています。

 

□ニキビの自費治療(下記、新規タブで該当ページへジャンプします)
>>イソトレチノイン
・IPL治療(>>フォトフェイシャル>>ルメッカ>>M22
>>ケミカルピーリング

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