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硬毛化現象について

 光脱毛やレーザー脱毛の後に、少し時間をおいてかえって毛が濃くなる現象のことを硬毛化現象と呼びます。特に珍しいことではなく、二の腕、背中、肩、うなじなどの毛を脱毛した場合は、かなり高頻度でこの現象が起こります。光脱毛を行った場合は、部位によって硬毛化現象は10~50%の確率で起こるの報告もあります。
 そもそも、光脱毛やレーザー脱毛は、毛穴にエネルギーを当て、毛根を破壊することでむだ毛を生えてこないようにする方法ですが、完全に破壊できない場合は、その機能を活性化し、かえって毛が濃くなってしまうようです。(組織をあえて損傷することで、新たに再生を促し活性化させるという意味ではケミカルピーリングや、フラクショナル炭酸ガスレーザーの理論に通じるものがあるかもしれません)
 当院でも、硬毛化しやすいとわかっている部位に関しては異なる波長のレーザーを二種類使い分けるといった工夫を行い、十分な対策を行っております。もし硬毛化してしまってもNd:YAGレーザーを高出力で照射するといった工夫をすることで脱毛することが可能なので、お困りの方はご相談いただきたいと存じます。

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週末の出来事

 昨日は、皮膚合同カンファレンスという勉強会に参加してきました。
 今回は尋常性疣贅(イボ)の治療についていろいろと議論が交わされていた。
 尋常性疣贅(イボ)はなかなか治らないことが多く、どこの病院、クリニックでも悩んでいることが多いようですが、当院では、液体窒素による冷凍凝固術を2ヶ月行い、それで効果が不十分なら、冷凍凝固療法に活性型ビタミンD製剤とスピール膏を組み合わせた閉鎖療法を行うようにしています。その方法を確立して以降、尋常性疣贅でほぼ満足のいく結果が得られています。
 カンファレンスのあとは、クリニックに戻って、月初恒例のレセプトの整理を行いました。レセプトの整理をしていて改めて今年の夏はとびひの患者様が非常に多かったなと感じました。(昨年は手足口病の患者様が非常に多かったです。)
 とびひの原因菌に対する抗生剤に対する感受性は地域によって特徴があるとされていますが、当院におけるとびひ起因菌の感受性のパターンは解析することができました。これからの診療に役立てたいと思います。
 そして本日は医学部時代の同級生15人と上野の居酒屋で同窓会がありました。同じ医療の分野で活躍する同級生や、他分野で活躍する同級生をみて私も大いに触発され、ますます診療に励んでいかなければいけないと感じました。

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