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ニキビになりやすい食事、なりにくい食事について

ニキビの患者様によく「食生活はどう改善させたらいいですか」と言った質問をいただきます。
チョコレートをたくさん食べるとニキビができやすくなる、とかケーキをたくさん食べるとニキビができやすくなるとか色々な説があるのですが、ここでは一旦、AAD(米国皮膚科学会のガイドラインを見ていきたいと思います。

https://www.aad.org/member/clinical-quality/guidelines/acne

食事に関しては以下のようにまとめられています。
①No specific dietary changes are recommended in the management of acne
②Emerging data suggests that high glycemic index (GI) diets may be associated with acne
③Limited evidence suggests that some dairy, particularly skim milk, may influence acne

訳すと
①ニキビの治療において特別な食事の変化は推奨されていない。
②最近のデータだと、グライセミック・インデックス(食後、高血糖を誘導する強さを示す指数)が高い食べ物はニキビに関係するかもしれないことが示唆される。
③限られたエビデンスしかないが、乳製品、特にスキムミルクはニキビに影響を与えるかもしれない。

ということになります。
特に気になるのが②です。
有名なMayo clinicのHPでは
低GIの食べ物:緑の野菜、多くのフルーツ、生の人参、インゲン豆、ひよこ豆、レンティル、茶色いシリアル
中GIの食べ物:トウモロコシ、バナナ、生のパイナップル、レーズン、オートミール、雑穀、オーツ麦、ライ麦
高GIの食べ物:白米、白いパン、ジャガイモ
などが挙げられています。

日本人としてとても気になるのは白米で、果たして白米がニキビを悪化させうるのかどうか、大いに議論の分かれるところだと思います。
少なくとも日本の皮膚科医で、白米を避けましょう、と患者様に指導する先生は多くないでしょうし、現実的にも不可能ではないかと思います。もし可能なら玄米を取り入れてみましょうか、という程度の提案にとどまると思います。

もう少しデータの蓄積を待ちたいと思います。

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