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肝斑と日光性黒子の合併例

 本日はシミについて少し述べたいと思います。
 シミについて詳しく知りたい方はhttps://mitakahifu.com/liverspot/をご参照ください。
さて、30歳以降の女性では、肝斑と日光性黒子が同時に見られることがよくあります。
それぞれ別の部位にあれば、肝斑は内服治療やハイドロキノンの外用療法、日光性黒子はレーザー治療と分けて治療すれば問題ないのです。ただ、それらが、重なっている場合もしくは隣接する場合は注意が必要となります。不用意にレーザーを打ち込んでしまうと、肝斑が増悪し、もとよりシミが濃くなってしまうからです。
 では、その場合、レーザー治療をあきらめなければいけないかというと決してそんなことはありません。まずは、肝斑に対してトラネキサム酸の内服やハイドロキノンの塗布を数か月行い、肝斑が落ち着いてきたところで、慎重にレーザー治療を行うと、肝斑の増悪がみられず、日光性黒子を除去することが可能です。
 ただしあくまで慎重に行うのが条件で、まずはテスト照射を行ってからのほうがいいと考えています。

シミについて詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。

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皮膚そう痒症について

 皮膚そう痒症とは、皮膚のかゆみのみで、発疹が見れれない症候群のことです。
 二次的に掻いた跡や色素沈着がみられることがあります。
 比較的外来で良く見かける症候群で、原因としては
・乾燥肌(老人性乾皮症など)
・入浴時の擦り過ぎ
 が圧倒的に多いです。
 その場合は、生活習慣を少し変えていただき、ステロイドや保湿剤を塗布することで通常は軽快します。
 それでかゆみが軽快しない場合は、内臓疾患が隠れいていないか検査する必要があります。治療抵抗性皮膚そう痒症の患者様のうち、3割に内科的疾患が見つかるとされています。
 皮膚そう痒症をきたす内科疾患とは
腎疾患(慢性腎不全など)
肝胆道系疾患(肝不全など)
内分泌代謝疾患(甲状腺異常、糖尿病など)
血液疾患
悪性腫瘍(悪性リンパ腫、内臓悪性腫瘍)
などがあげられます。
 もし治療抵抗性皮膚そう痒症の患者様がいらしたら、一度スクリーニング検査を受けることをお勧めしたいと思います。
 ただ、それは治療抵抗性(治療しても良くならない)皮膚そう痒症の患者様の話であり、皮膚そう痒症のほとんどの場合は、乾燥肌に伴うものなので、はじめからあまり心配する必要はないと考えています。

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東京ドームホテルにて

 本日は東京ドームホテルにて、美容皮膚科の研究会に行ってまいりました。
 スペインから世界的に有名な美容皮膚科の先生が来られ、実際にしわ取り注射の打ち方などを解説されておりました。ヒアルロン酸の注入などについてもレクチャーされ、非常に勉強になりました。
 テクニックもさることながらや、笑顔が自然になるようにとのこだわりや、どのようにすれば女らしさ、男らしさを強調できるのかまで計算に入れた手技は素晴らしく、さすがに世界にはすごい先生がいるなと感じました。
 手技は詳細にメモをして持って帰ってきましたが、理想とする顔は国民によって微妙に異なりますので、少しそのあたりは修正して取りこむようにしようと思います。

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ω3系脂肪酸(EPAやDHA)の抗炎症作用

 本日は東京大学の有田誠先生の論文「ω3系脂肪酸の代謝と抗炎症作用」を見ていきたいと思います。
 ω3系脂肪酸は魚に多く含まれる脂肪酸で、EPAやDHAなどが含まれます。
 以前よりω3系脂肪酸は体にいいことがわかっていましたが、その機序についてははっきりしたことが分かっていませんでした。この論文では、ω3系脂肪酸は、体内で代謝されれレゾルビンやプロテクチンに代謝され、それらの物質が積極的に抗炎症作用を発揮するのではないかと書かれています。
 ウサギやマウスの動物実験では、歯周病、腹膜炎、喘息、網膜症、腸炎、エアポーチ(エアポーチをマウスに埋め込んだのでしょうか?詳細は分かりません。)網膜症、脳梗塞などの疾患に対して抗炎症作用を発揮したとのデータが乗せられています。
 以下、私の想像です。
 喘息とアトピー性皮膚炎は非常に近い疾患であり、アトピー性皮膚炎でも一定の効果を示した可能性はあります。
 プロテクチンによりT細胞のTNFα分泌抑制がみられたとあり、乾癬の治療に応用できる可能性があります。
 そのほか、慢性膿皮症などの治療にも応用できるかもしれません。
 残念ながら皮膚疾患での実験データがないので、全くの想像にすぎませんが、ω3系脂肪酸を多く含む新鮮な青魚は、炎症性皮膚疾患に良いというデータが出てくるかもしれません。
 

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美容外科の実技講習会に参加してきました。

 本日は休診日を利用し、美容外科の実技講習会に参加してまいりました。
 美容外科の有名医師の手技を実際に見学し、細かい点まで質問して確認して帰ってきました。
 開業してからはなかなか他の医師の手技を目で見て、取り入れる機会がないので、このような機会は非常に貴重なものと感じています。
 美容医療の分野は日進月歩の進化がみられています。新しい手技や概念については独善的な解釈な解釈にならないように、よく研究し、その第一人者に確認してから実践したいと考えております。
 たまたま連日となってしまいましたが、明日は母校の形成外科の医師が主催する研究会に参加する予定です。

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